お盆の 8/14〜16 を使って、 北アルプスの静かな深部を歩いてきました。

ルートは 七倉山荘 → 湯俣山荘(テント泊) → 竹村新道 → 水晶岳 → 水晶小屋(泊) → 野口五郎岳 → ブナ立尾根 → 七倉山荘。
黒部源流の奥深さ、竹村新道のハードさ、 水晶岳の静けさ、野口五郎の広い稜線、 そしてブナ立尾根の長い下り。
天気も 晴れ → 雨 → 晴れ → 展望 → 蒸し暑さ とめまぐるしく変わって、 自然の表情を全身で味わう三日間になった。
■ 1日目|七倉山荘 → 湯俣山荘(テント泊)
晴れの中、静かな谷を歩く
七倉山荘から湯俣へ向かう道は、 最初はトンネルだ。結構長いトンネルで、中は少しひんやりしていて涼しかった。トンネルを抜けると森の匂いが濃くて、歩くのが気持ちがいい。
針ノ木谷の空気はひんやりしていて、 川の音がずっと聞こえている。 お盆とは思えないほど静かで、 歩いていて心が落ち着く谷だった。
湯俣山荘に到着 → テントを張って温泉散策へ
昼過ぎに湯俣山荘へ着いたら、まずテントを張った。 荷物を置いて身軽になったところで、 温泉が湧き出ている場所まで散策に出かけた。
川沿いを歩くと、地面から湯気がふわっと立ち上がっていて、 自然の中に突然「温泉」が現れる不思議な光景。 岩の間から熱い湯が流れ出していて、 触るとしっかり温かい。
湯俣らしい“秘湯感”があって、 テント場に戻る前にしばらくその場に立ち止まってしまった。
のんびりしてからテント場に戻って水場を確認すると、 沢水を引いているタイプの水場で、少し濁りがあった。 前日の雨の影響もあって、 「そのまま飲むのはちょっと気になるな…」という状態。
そこで今回持ってきていた 浄水器を使って水を確保した。
フィルターを通すと濁りがしっかり取れて、 安心して飲める水になった。 テント泊でこういう状況はよくあるので、 「浄水器を持ってきて本当に良かった」と思える瞬間だった。
![]() | 新品価格 |
夕方から雨
夕方になると空が暗くなり始めて、 ポツポツと雨が降り出した。
テントに当たる雨音を聞きながら、 小屋とテントを行き来して静かに過ごす時間。 外は雨でも、テントの中は落ち着く空間だった。
■ 2日目|湯俣山荘 → 竹村新道 → 水晶岳 → 水晶小屋(泊)
竹村新道|晴れだけど、昨晩の雨の影響がすごい
朝は晴れ。 ただ、昨晩の雨の影響で木々に水滴がびっしり。
竹村新道に入ると、 枝を払うたびに水滴が落ちてきて、 靴下・ズボン・靴が一瞬で濡れた。
そして竹村新道は、 噂どおり 本当にハードな急登。
息が上がるし、足も重い。 樹林帯の湿気と水滴で身体が冷えるのに、 登りはきつくて汗が出るという、 なかなかのコンディションだった。
稜線に出た瞬間、槍ヶ岳が“ドーン”
「もう少しで稜線かな…」と思いながら登り続けて、 樹林帯を抜けた瞬間。
視界が一気に開けて、 槍ヶ岳が“ドーン”と現れた。
昨日の雨、濡れた靴、竹村新道の長い急登。 そのすべてが一気に報われるような景色だった。
胸にぐっとくる瞬間で、 「やっとここまで来たんだ」と思えた。
稜線から水晶小屋まで|岩場の緊張感
ただ、ここから水晶小屋までは、 気持ちが緩むどころか、むしろ 少し緊張感のある岩場の道 が続いた。
岩がゴツゴツしていて、 ところどころ足場が狭く、 慎重に足を置かないといけない場所も多い。
稜線の解放感と、岩場の緊張感が入り混じる時間だった。
水晶小屋 → 空身で水晶岳へ
水晶小屋が見えてくると、ようやく気持ちが落ち着く。 小屋で受付を済ませて荷物を置き、 空身になると身体が一気に軽くなった。
そのまま水晶岳へ向かうと、 天気は 晴れたり曇ったり を繰り返す不安定な空模様。
太陽が出ると黒い岩が光って美しく、 曇ると一気に静けさが増して、 水晶岳らしい“孤高の雰囲気”が漂う。
山頂ではガスが流れたり晴れたりして、 その度に景色が変わるのが面白かった。
■ 3日目|水晶小屋 → 野口五郎岳 → ブナ立尾根 → 七倉山荘
野口五郎岳|展望が最高
朝から晴れ。

野口五郎岳の白い砂の稜線は、 歩いていて本当に気持ちがいい。
周囲の山々が全部見える。 槍、鷲羽、黒部源流の山々、 どれもくっきりしていて、 「これぞ北アルプスの稜線歩き」という時間だった。
風も弱くて、 稜線の静けさが際立っていた。
ブナ立尾根|晴れ、風なし、蒸し暑い
ブナ立尾根に入ると、 風がまったくなくて、空気が重い。
蒸し暑さがすごい。
汗が止まらないし、 長い下りで足に疲労が溜まってくる。
でも、森の匂いが濃くて、 谷へ戻っていく感覚が心地よかった。
七倉山荘に着いた時は、 「歩き切った」という達成感が大きかった。
■ まとめ
今回の七倉〜湯俣〜竹村新道〜水晶岳〜野口五郎〜ブナ立尾根の縦走は、
晴れ → 雨 → 晴れ → 展望 → 蒸し暑さ という、自然の表情がめまぐるしく変わる三日間だった。
湯俣の温泉散策、 竹村新道のハードな急登、 稜線に出た瞬間の槍ヶ岳、 水晶岳の晴れたり曇ったりの表情、 野口五郎の広い稜線、 ブナ立尾根の蒸し暑い下り。
どれも印象的な山行だった。これから、行かれる方の参考になれば幸いです。

自然の中で、遊べるように。

