はじめに
群馬県の谷川岳は、日本三大急登のひとつ「西黒尾根」を有する人気の山です。今回は西黒尾根から登り、天神尾根・田尻尾根を経由して下山した体験をまとめました。これから谷川岳に挑戦しようと考えている方の参考になれば嬉しいです。
アクセスと駐車場
関越道水上ICから約14km、30分ほどで谷川岳インフォメーションセンターの駐車場に到着。今年から有料になり、24時間200円でした。駐車場から登山口までは車道を歩き、ロープウェイ乗場を横目に進むと西黒尾根の登山口に着きます。
登山ルートと参考コースタイム
- 駐車場 → 西黒尾根:約4時間
- トマノ耳 → オキノ耳(谷川岳山頂)
- 山頂 → 天神尾根分岐:約2時間
- 田尻尾根 → 駐車場:約1時間30分
服装と装備
歩き始めは肌寒くシェルを着用しましたが、すぐに暑くなり半袖で登りました。持参した装備は以下の通りです。
持ち物リスト
- 夏山用ウェア(シェル、防寒着)
- アイゼン(雪渓対策に必須)
- トレッキングポール
- ヘッドランプ(早朝出発用)
- 水分(スポーツドリンクなど)
西黒尾根の急登
スタートは早朝4時。ヘッドランプを点けて歩き始めると、いきなり急登が続きます。段差が大きく体力を消耗するため、一定のペースで無心に登ることを心がけました。標高を上げると岩場が増え、鎖場も現れます。三点支持を意識すれば安全に進めます。
岩場と鎖場
尾根に出ると視界が開け、景色は水墨画のよう。進むと鎖付きの岩場が連続します。足場を探しながら丁寧に登れば問題ありません。マーキングも整備されているので、落ち着いて確認すれば道迷いの心配は少ないです。
雪渓とアイゼンの必要性
山頂直下には雪渓がありました。登りは足跡が階段状になっていたためアイゼンなしで進めましたが、下りでは斜度が急で雪も硬く、アイゼンを付けて正解でした。雪渓では滑落の危険があるため、アイゼンの持参を強くオススメします。

山頂(トマノ耳・オキノ耳)
谷川岳は双耳峰で、最初にトマノ耳、次にオキノ耳に到着。到着は朝7時頃で、山頂は貸切状態。風が強くシェルを着て休憩し、景色を楽しみました。
下山ルート(天神尾根・田尻尾根)
下山は天神尾根を経由し、田尻尾根へ。鎖場もありましたが足場はしっかりしており、ゆっくり進めば問題ありません。沢沿いの道では雪解け水で手や顔を洗い、クールダウンできました。最後は公道に出て駐車場へ戻りました。
まとめ
- 西黒尾根は急登が続くため、体力配分に注意
- 鎖場では三点支持を徹底
- 雪渓対策にアイゼン推奨、踏み抜きに注意
- 登山口までは車道歩き、ロープウェイ乗場を目印に
- 夏場は暑さ対策と水分補給をしっかり
2025年6月上旬の谷川岳は雪渓が残り、急登や鎖場も多いルートでした。準備を整えて挑戦すれば、達成感のある登山が楽しめます。
自然の中で、遊べるように

