はじめに|静けさと厳しさを味わう“南アルプス南部縦走”2日目
こんにちは!今回は2025年9月、南アルプス南部の赤石岳から聖岳を縦走し椹島に下山するまでのロングな1日――いよいよ2日目の記録をお届けします。南アルプスの縦走情報、アクセス、山小屋泊の使い心地、体験したからこそ伝えられる注意点などを、これから南アルプス南部の情報を探している方・9月に登ろうという方にも役立つようにまとめました。
赤石岳避難小屋で迎える静かな夜明け
前日は椹島から赤石岳まで頑張りぬき、赤石岳避難小屋で一泊。緊張感もありつつ暖かな空気漂う小屋で、体力もしっかり回復できました。2日目は、南アルプス南部らしい標高差&稜線のアップダウンを満喫しながら、百間洞、大沢岳、中盛丸山、兎岳、聖岳を経て、椹島に戻る「ロング縦走」の一日です。
コースタイムが長いので、聖平小屋で一泊するプランも考えつつ、できれば一気に椹島まで下山したいというのが狙いでした。9月後半は夜明けが遅いので、夜明け前の4時に出発。小屋の中はまだ暗く、起き出して細心の注意を払って準備します。こういうときこそ、小屋でのマナーも大切。静かに、でも忘れ物のないようしっかりと荷物をまとめて出発しました。

ヘッドランプの灯りと急な下り坂から「百間洞山の家」へ
赤石岳避難小屋を後に、まだ日の出前の暗いガレ場をヘッドランプの明かりを頼りに慎重に下っていきます。300m近く一気に下る道は、浮き石も多く、朝イチの注意散漫な頭にはちょっとした緊張感…。これも南アルプス南部らしい “骨太な登山” の醍醐味です。
暗い中歩くのに必須装備のヘッドランプ、私はこれを使ってます↓
比較的、コスパはいいと思います。
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空が白み始め、歩くうちに「百間洞山の家」に到着。水も豊富でオアシスのような山小屋。ここは静かで素朴、そして山深さを実感できる癒しの場所という感じでした。手ぬぐいを買いたかったものの売り切れ。残念ですが、雰囲気はとてもよかったです。
大沢岳の急登、圧巻の360度大パノラマ!
百間洞からは、今日最初の本格的な登り。大沢岳への登りは「南アルプスらしい急登」の連続でしたが、尾根に出た瞬間のご褒美が圧巻。赤石岳や富士山、これから辿る稜線が一望になり、心が一気に晴れ渡る絶景です。
次は、中盛丸山、兎岳、そして聖岳と続きます。どのピークに立つにも大きく下ってはまた登る――このジグザグ感こそ南アルプス南部の真骨頂。途中浮石でちょっとした落石を起こしてしまいヒヤリとする場面も。疲れてくると足元が散漫になってしましすので、改めて気を引き締めました。

今回のMVPは「兎岳」!山頂360度の大絶景に感動
今回、個人的に最も印象的だったのが兎岳山頂からの大展望。北アルプス、中央アルプス、南アルプスの名峰が並びます。アップダウンも厳しい山域ゆえ、ここまで歩いた達成感もひとしお。兎岳からは、目の前に大きくそびえる聖岳が見えます。「あともうひと山」…と、心に言い聞かせ進みました。

ラスボス級の聖岳|最後は気力で
聖岳はやはり百名山らしい存在感。最後の登りはなかなかにキツいですが、一歩ずつ、無心で…!とにかく気力でピークを目指します。そして、やっと山頂に到着。振り返ると、遥か彼方に赤石岳避難小屋、百間洞山の家、そして今日歩いてきた稜線すべてが見渡せ、歩いてきた道のりを噛みしめられる最高の瞬間でした。
聖平で最終判断・椹島まで安全第一で
聖岳の後もまだまだ下りと小さなアップダウンが続きます。聖平小屋で再度計画を見直し、自分たちの体力と時間に余裕があることを確認。無理せず安全確保を最優先に、椹島への下山を決断しました。
この聖平小屋〜椹島間も実は「ただの下り」ではなく、要所にアップダウン・トラバースも。道が崩れている箇所など、「最後まで気が抜けないぞ!」と再認識させる道でした。しっかり休憩し、エネルギー補給・足のケアもしながら下山開始しました。
今回、足のケアとしてこれを持っていきました↓
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このクリームで、マッサージすることで、血行を良くし筋肉のケアをしてくれます。さらに、個人的に香りが好きでリラックスさせてくれます。
椹島にてゴール!テント泊と山旅の余韻
無事に椹島のベースに到着!今回はバスの都合でその日テント泊。芝生の上の快適なテント場で、シャワー・ビールと山好きの特権タイムを満喫しました。大きな自然と厳しさを味わったあと、こうしたひとときが本当にしみわたります。
翌朝は朝イチのバスで畑薙第一ダムへ。あっという間の2日間でした。“山が好きな人”たち静かに辿り着く静かな南アルプス南部――やっぱりこのエリアは最高でした。
情報までに、予約状況が空いていれば、帰りのバスの時刻は変更できるようです。
ちなみに、今回、私たちは帰りのバスの予約は変更できました。予定より早い時刻のバスに変更しました。もし、変更したい場合は椹島ロッジに電話するか、直接話すといいと思います。
まとめ|南アルプス南部縦走【9月】
南アルプス南部は、山深さ・アクセス・体力面で“山好き者”向けのエリア。しかし道自体は(普通に歩けば)危険箇所は少なめで、ゆったりと大自然を噛みしめることができます。計画時はコースタイム+余裕をもち、早めの行動・エネルギー補給を意識するといいと思います。そして「登山は安全優先」――無理せず楽しみ、南アルプスの素晴らしい自然に包まれてください。
今回の体験が、これから南アルプス南部での登山・縦走を考えている方、山小屋泊やアクセスで迷っている方のお役に立てば幸いです。