春の千畳敷(木曽駒ケ岳)に登ろうと思って考えてる方、どんな場所で何を持っていけばいいのか迷っている方へ
2025年5月上旬ゴールデンウィークに私がバックカントリーで持って行った荷物、登るルート状況、滑ったところをお伝えします。
この記事を読んで、千畳敷(木曽駒ケ岳)に登ろうと考えてる方の参考になればと思います。
バスはどこで乗るのがオススメ
私は、今回、車は駒ヶ根駅に停めて、そこからバスで向かいました。なぜかというと、バスで座って行きたかったからです。夏に登山で、菅の台バスセンターからバスに乗って向かった際に満席で座れずに立ってギュウギュウで乗った経験があったからです。
この経験から、駒ケ根駅から乗ることにしました。駒ヶ根駅が始発なので、ここから乗った方が座って行ける確率が高いからです。予想通り、座って向かうことができました。
服装、装備は
服装について
下半身は、速乾性のある短パン、その上にウェアのシェルでした。上半身はベースレイヤーにポリエステルの長袖、その上に薄いフリースでした。ウェアのジャケットはザックに入れて持っていきました。防寒着として、ダウンジャケットを持って行きました。
感想は、ちょうど良かったです。稜線に出ると風が強くて、少し寒く感じる時がありましたが動いていれば大丈夫でした。それに、ウェアとダウンを持っていたので、対応はできると思っていました。
装備について(登攀ギア)
スプリットボード、クライミングスキン、スキーアイゼン(クランポン)、アイゼン、ポール です。
今回、全体的に斜度が急なとこが多かったので、ほとんどアイゼンで登りました。シールで登っている人もいましたが、私にはそこまでのスキルがなく滑落しそうだと判断してアイゼンを使いました。ちなみに、スキーアイゼン(クランポン)は使わなかったです。
今回のルート ロープウェイ降り場~乗越浄土~駒飼ノ池~乗越浄土~極楽平
参考コースタイム ロープウェイ降り場~(1時間)~乗越浄土~駒飼ノ池(滑走)~(1時間)~乗越浄土~ロープウェイ降り場(滑走)~(1時間)~極楽平
ロープウェアを降りて、千畳敷カールを登りました。昨日、30cmの積雪があり表層雪崩の注意アナウンスが流れていました。近くにいたパトロールの人に雪の状況を聞き登るルートと滑って降りてくるルートを確認しました。パトロールの人にその日のコンディションとかを聞くのはすごいオススメです。危機回避にも繋がると思います。
急斜面!千畳敷カール!
乗越浄土まで夏の登山道とほぼ同じルートを登ります。最初はシールで登って行きました。ほとんどの人がアイゼンで直登をしていました。私はそんな中、ジグザグに進んで行きました。
岩が出てきた辺りまで行くと、私の登攀スキルでは登れないと判断して、アイゼンに交換しまいた。その時点でかなり斜度が急になっていたこともあり、アイゼンに履き替えるのに滑落しないか少し怖かったです。もっと早めに、アイゼンにしとけばよかったと思いました。
そのあとは、板を担いでアイゼンで登りました。他にも登っている人がたくさんいたので、ある程度足場はできていました。尾根に出る直前はかなり急なので慎重に進みました。
私はブラックダイヤモンドのアイゼンを使いました。少し重いかもしれませんが、コスパがよく定番という印象です
乗越浄土から滑走、駒飼ノ池へ!
乗越浄土まで登ったら、早速、駒飼ノ池へ滑走しました。北面になります。
時間帯は午前中、昼前ぐらいです。雪の状況です。ストップスノーのところとザラメになりそうなところが混合してる感じでした。ザラメっぽく走ると思ったら、いきなりストップスノーのように減速したりしました。斜度はあまり急ではありません。池に近づくにつれて斜度がなくなっていきます。
私たちは、池まで行かずに手前から登り返しました。クライマーズレフトの尾根を乗越浄土方面に向かって登りました。ここは、シールで登ることができました。
伊那前岳沿いの尾根から、ロープウェイ乗り場へ
乗越浄土の尾根に向かいつつ伊那前岳方面にトラバースしていきました。伊那前岳までは行かず、行くまでの途中の尾根からロープウェイ乗り場に向かって滑走しました。
今度は、斜度が結構ありました。上部は滑る幅は広いのですが、中腹から下部にかけて狭くなっていってました。それに斜度があるので、スピードに注意しながら滑走しました。中腹からいくつか沢が分かれている感じです。
時間帯は12~13時ぐらいです。雪の状況です。全体的にストップスノーです。ところどころ、少し硬くて走るところがありました。
あと、注意点として落石です。実際、私たちが滑る前に落石があったようです(尾根であったスキーヤーの人に言われました)
極楽平へ登り返し
今度はロープウェイ降り場から極楽平に登り返しました。こちらは、尾根まで距離はそんなにないのですが、ずっと急斜面だったので、最初から板を担いでアイゼンで登りました。
クライマーズライトの方を登りました。他にも登っている人の足跡があったので、その足跡を使って登りました。尾根に近づくほど、斜度が急になっていきました。尾根まで登ると風がかなり吹いているのを感じました。すぐに、ウェアを着てエネルギー補給をしました。そして、滑る斜面を見ながらイメージを膨らませました。
極楽平の斜面は!
モードチェンジを済ませて、滑ります。
登っていく時に、何人かの人が滑っているのを見てました。その感じだと斜面上部は、ザラメっぽく走る感じで、中腹ぐらいからストップスノーに変わっているように見えました。
時間帯は14~15時ぐらいです。雪の状況は、上部が走る感じで、中腹から走らなくなってきました。しかし、雪がゴロゴロすることはなく、比較的滑りやすい面でした。
ロープウェア乗り場の付近まで滑ってから振り返ると、太陽が落ちてきて、私たちのラインと光の感じがいい感じに見えました。

おかわり!!
これで終わりかなと思ってロープウェイ乗り場に滑って向かおうとすると、良さそうな面が見えました。ロープウェイ降り場に向かってライダーズライトに誰も滑ってない、程よい斜度の沢です。この時、時間は15時過ぎぐらいでした。最終のロープウェイが17時発。
少しだけ滑ることにしました。この時、日が落ちてきて気温が下がってきたのか雪が走る雪に変わっていました。気持ちよく3ターンをしました。ゲレンデだとなかなか味わえない3ターンでした。
そして、ツボ足でロープウェイ乗り場まで登り返しました。無事に16時過ぎぐらいに着きました。
ぜひ参考に!!
今回、2025年5月上旬ゴールデンウィークに千畳敷カールをバックカントリーで登って滑った状況を書きました。気候や降雪によって常に状況は変化すると思いますが、この時期に登る方、滑る方の参考になれば嬉しいです。
自然の中で遊べるように