バックカントリーの道具は何を選べばいいか

記録

こんにちは。今日はバックカントリー(以下、BC)に必要な道具についてです。

本記事はこんな人におすすめ

何度かレンタルで経験して自分の道具を購入したい人、必要な道具を一気に揃えるのはお金がかかるけど、何から揃えればいいのか知りたい人、初めてBCの道具を買う時にどんなことに注意すればいいか

スキー場の外へ飛び出して山の中を滑る特別感が楽しい、パウダーを滑りたい、思っている方も多いですよね。

何度かレンタルでBCを経験して自分の道具が欲しいけど、値段も高いから失敗したくない。どんなポイントで道具を選べばいいのかわからない。という方も多いと思います。

本記事では、私がBC道具を購入するに至った過程をお届けします。スノーボード歴20年以上、BC歴5年のスノーボード夫婦が、はじめてBC道具を揃えた時に、どんなポイントで道具の購入を検討したかをお伝えしますので、ぜひ1つの参考にしていただけると幸いです。

自分の道具が欲しいと思うまでの経緯

バックカントリーへの憧れ

はじめてBCをやったのが5年前。スノーボードを何年も続けている中で、ずっと気になっていたバックカントリー。雑誌の表紙や映像でスキー場の外、山を滑る姿を見て憧れを抱いていました。

自分も挑戦してみたいと思ったけれど、どうやって始めればいいのかわかりませんでした。それに正直「1日に1〜2本しか滑れないなんて効率がわるいよね」と思っていたことも事実です。そんな感じでいまいち踏み出せないまま数シーズンが過ぎました。

ある日、雑誌の特集でバックカントリーの初心者向けツアーがあることを知って、ツアーに参加したのが私たちのはじめてのバックカントリーでした。

道具を買う時に考えたこと

BCで使う道具(バックパック、スノーシュー、ポール、ビーコン、プローブ、ショベル)は全てレンタルしました。これからバックカントリーを始める方は、ほとんどのツアーでレンタルできると思いますのでのそちらを利用するといいと思います。

道具の使い方の説明を受けてから、山に入って実際に使ってみるトレーニングもありました。そこではじめてそれぞれの道具の使い方と意味を知りました。

初めてのバックカントリーからの帰り道には既に、また行きたい!と思っていて、そのくらい特別な時間と特別な感覚が忘れられませんでした。

そしてその時にはすでに自分の道具が欲しいと思い、どのメーカーのどの種類を買えばいいのか考え始めまていました。でもそれよりも1番気になったのは購入にかかる費用についてでした。

BC動画は高い。一度に揃えるべきか徐々に揃えるべきか

自分のギアを買おう!と決めたものの、なにせ1つ1つが安いものではありません。全部揃えたら軽く10万円は超えてしまいます。なので、欲しいとは思ってもやはり躊躇してしまう気持ちもありました。

ツアーに参加した時に知り合った方々からは、「1年に1つづつ、徐々に揃えればいいよ」と何度も言われましたし、それでもいいかなとも思いましたが、最終的に私は全ての道具を一気に揃えました。一度に大きな出費とはなりましたが、これには私なりの理由があります。

・早く自分の道具が欲しかったこと

・早く、素早いモードチェンジができるようになりたかったこと

・道具の使い方を早く覚えて、いざという時に使えるようになりたかったこと

例えば、ウェアを買い替えた時にポケットの数や場所が前のウェアと違って、どこに何を入れればいいか定まらない。というような経験はありませんか?それと同じで、同じ道具でもメーカーやモデルによって操作感が微妙に異なります。レンタルの場合は毎回同じ道具を借りられるわけではないので、毎回操作が少しづつ変わる、ということが起こりえます。すると、いつまでたっても操作を覚えられない

モードチェンジとは、歩いてる状態から滑る状態に変える、またはその逆のことを言いますが、例えばウォークモードから滑走モードに変える時は、スノーシューを脱ぐ、ストックをしまう、スノーボードをバックパックから外す、スノーシューやポールをバックパックにつける、サングラスからゴーグルにかえる。など、たくさんやることがあります。ガイドさんはもちろんのこと、ツアーに参加している先輩たちもモードチェンジがスムーズです。バックカントリーを始めた頃はこのモードチェンジがなかなか早くできなくて焦りを感じることが多かったです。

毎回違うスノーシューを使っていると、微妙なシステムの違いがあって、自分なりに1番早く脱ぎ履きできる順番がいつまでも決められません。

また、ポールも折りたたみ式や伸縮式など毎回違う動画を使うことでいつもモタモタしてしまいました。

ビーコン。こちらもメーカーによって操作が異なります。これこそ、いざという時にすぐに使えなければいけなません。

そしてなんといってもバックパックです。バックパックはバックカントリーに必要な道具を全て収納しています。どこに何が入っているかが自分の中で決まっていることが、モードチェンジを素早く済ませるポイントだと感じています。まずこれをここから出して、これをあそこにしまって…というように工程が自分の中でイメージできていることが大事だなと感じました。

また、歩く時にできるだけ楽に歩きたかったので、スノーシューは浮くもの、グリップするもの、幅が広すぎずに歩きやすいもの。が条件になって、MSRのわわわになりました。

私の場合はこういった理由で全ての道具を一度に揃えて、毎回同じ道具でやり方を覚えられたので、結果的にこの判断が自分にとってはよかったと感じています。

道具を選ぶ時の基準

何を選べばいいのかわからなくて、調べまくりました。でもどの道具もそれぞれに特徴があってメリットだけのものなんてありません。調べればいろんな視点からの意見があるし、調べれば調べるほどに混乱してしまいました。

その時に私が考えたのは、BCの道具はいざという時に自分の命に関わるもの。ということでした。これが私がBC道具を選ぶ時の根本的な基準でした。つまり、

いざという時に正確に動作するもの

自分の身長や体力に合っていて使いこなせるもの

山に入った時に何があっても周りの人たちと協力して無事に下山できること

いざというシチュエーションはいろいろあると思いますが、BCでいうとまずは雪崩です。その時にビーコンが正しく動いてそのビーコンを自分がしっかり扱えること。そう考えるとビーコンの中古品はすぐに検討から外れて、ビーコンは絶対に新品のもの、と決まりました。そしてビーコンは電子機器ですのでメーカーによっての互換性もあると思ったし、一緒に行く機会が多い人と同じメーカーで同じ機種にする、と決まって、多くの人が使っているであろうマムートのわわわになりました。

また、体力にも自信があるわけではなかったので、できるだけハイクの時に体力を使いたくないと考えて、スノーシューは、よく浮くこと、幅が広くなくて歩きやすいこと、よくグリップすることを条件にしたところ、MSRの〇〇になりました。

私は小柄で力もありません。先ほども書いたように体力にも自信はなかったので、できるだけ背負う荷物の重さは軽くしたいというのと、使う時に楽に扱えるものという観点で、1つ1つの道具の重さをチェックしてできるだけ軽いものを候補にしました。その結果、ショベルは必然的に〇〇になりました。

BC道具はスペックもそれぞれですが1番大事なのは自分が山に入るシチュエーションを考えて、そのシチュエーションにあったもの、自分が使いこなせるものを選ぶことが大事だと思いました。必ずしもハイスペックのものが良いというわけではないと思います。

これがBC道具を選ぶ時の私の基準

特にビーコンは中古で買うことは避けた方が良いと私は思います。

知り合いから譲ってもらう、中古を買うなども色々と検討しました。

迷った時には、自分は1シーズンに何回バックカントリーに行くかな、と考えてみるといいかもしれません。

あるかたは、まずポールをたたむ、次に板をバックパックから外す。またある方は初めにスノーシューを脱ぐ。など、自分なりに効率の良い工程が決まっています。をたたむ、次に板をバックパックから外す。またある方は初めにスノーシューを脱ぐ。など、自分なりに効率の良い工程が決まっています。

毎回違う道具を使っていると、この自分なりのルーチンが確立しないのです。それを1番よく感じるのはばつぬぱっぬ

レンタルだと毎回同じものを借りられないので、道具の操作が上達しにくい

・毎回違う道具を使うので、若干の操作性の違いにより、山の中での動きがいつまでも確立しない

自分の道具で早く操作に慣れる必要がある

そんな感じで初めてバックカントリーに行ったシーズンに

初めてバックカントリーに行った日は、登るのって大変なんだなと思ったし、滑る時はとても緊張したことを覚えています。何が緊張したかって、パウダーの中で転んだらどうしようって気持ちでいっぱいになった

道具の種類

バックカントリーに行く時に揃えなればいけない道具は、すべての荷物を運ぶバックパック、登る時の道具、雪崩に対応する道具に分けられます。

それぞれの道具の詳しい説明は別記事で記載予定です

バックパック

登る時には板を、滑る時にはスノーシューやポールを。そして全ての道具を運ぶために必要なのがバックパック。雪崩に巻き込まれた時のためのエアバッグが付いているものが安心だけど、これは10万円近くします。

でも、全ての道具が揃っていなければバックカントリーには行けないのです。スノーシューはあるけどビーコンは持ってない。これではバックカントリーに行けません。

スノーシューとポールと

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